第一章 神童という名の不幸
最初からいきなり自慢みたいになってしまいますが、
私は中学校までは成績優秀・スポーツ万能・品行方正で
学校でトップクラスの優等生でした。
小学校くらいまでなら「神童」と呼ばれていたほどです。
(明らかに大げさですが)
あっ、引かないで下さいね。
ここにすでにプチこもりへの萌芽があるんです。
そこがお話したいトコロです。
少年期に自分に変な優越感・プライドを持ってしまうのは不幸である、
と私は思います。
つまり、私はこの時代に
自分が何だか人より優れているらしいと認識してしまっているのですが、
このことが後に他人との接触を困難にする要因のひとつになるだけでなく、
自分の扱い方にも戸惑うという状況を生み出すのです。
これが具体的に私をどうプチこもり的にしたか、ひとつ、お話します。
私はもう何年も故郷である神奈川県に帰っていません。
家族にも会っていません。
少なくとも少年期には神童とまで言われ、将来を嘱望されていた人間です。
意識はしていないつもりなのですが、
やはり潜在的には自分は優秀な人間だという「刷り込み」がなされているのでしょう、
一流企業に勤めているわけでもなく、
世間的に見れば完全にドロップアウトした自分を晒すことは到底できないのです。
家族にも近所の人にも友人にも会わす顔がない、とどうしても思ってしまうのです。
もちろん、そんな考えが下らないものであることは百も承知なのです。
にも関わらず、少年期に身に付けてしまった考え方・感性というものは、
現在も私に影響を及ぼし続けています。
私を故郷から遠ざけ、家族や友人との交流を妨げ、
確実にプチこもりへと導いています。
あなたにも現在の自分を形作っている、幼年・少年期の特徴があるはずです。
実際に紙に書き出してみると面白いですよ。ぜひやってみて下さい。






