第四章 レールから降りるということ
私が18年間の人生で学んだことは、
「人間が集まるとロクなことがない」ということでした。
それはこの自分史には書かれていない無数の経験も含めた、
私の人生そのものが弾き出した結論です。
もちろん今でも私の価値観の中心であり続けています。
ですから、大学では意識的に人との交わりを避けました。
サークルにも入らず、基本的に独りで行動していました。
かろうじて友人と呼べる人間が3人いただけです。
今になって思えば、これはもうプチこもりそのものですね。
大学で何をしていたかと言いますと、
猛烈に公務員試験の勉強を進めていました。
1年生のときからですよ?
とにかく公共図書館に司書として就職することしか考えていませんでした。
そのために大学にいるんだ。
それが私の運命、たどるべき道なんだ。
本気でそう考えていました。
繰り返しになりますが、
私は基本的には真面目な人間です。
このときは真剣に勉強していました。
・・・その真面目さが祟ったわけではないんでしょうが、
次第に雲行きが怪しくなってきます。
勉強すればするほどに、図書館で働く気がなくなっていったのです。
ここではあまり詳細に触れませんが、
図書館を利用するコトと運営するコトはあまりに性質が違いすぎるのです。
図書館が好きだからといって、
図書館で働くことに向いているわけではないということです。
これは「好きなコトと仕事」に関する古くて新しいテーマですから、
皆さんも一度は何らかの形でぶつかったことのある問題だと思います。
二年次を修了する頃には、
もうこの大学を辞めるしかないと思っていました。
図書館で働くことに興味を失った以上ここにいる意味はありません。
ただやはり、そう簡単に割り切って行動に移すことはできませんでした。
ひとつには前述の合格時の経緯があります。
あの運命がこんな形で潰えてしまうとは、
思いもよらないことでした。
もうひとつには、何だかんだ言っても怖かったのです。
大学を中退することは一般的なレールからは外れることを意味します。
人間嫌いで厭世的な構えをしているくせに、
実は人目を気にしてもいるし、
社会的な位置を意識してもいるのです。
繰り返しになりますが、
私には自分が優秀な人間であるという歪んだ自尊心があります。
大学中退なんて選択枝は本来ありえないものなのです。
神童→生徒会長→超進学校→日本で唯一の図書館情報学専門の単科大学→司書
というレールを辿ったほうが、はるかに無難なわけですから。
思考と感情が激しく揺さぶられ続けました。
・・・結局正式に大学を辞めたのは、なんと4年次の3月です。
ところで、皆さんは「自己分析」をしたことがありますか?
あるいは「自分史」を書いたことがありますか?
私はこの葛藤期にそれらに取り組んでいます。
市販の本の内容ではいまいち自分に合っていない気がしたので、
自ら項目を作ってオリジナルの自己分析・自分史を書いています。
いまでも当時のものを保存してあります。
もう10年以上も前のものですから、未熟な点も多いのですが、
面白いことに、自分の「核(コア)」な部分というのは大して変わっていないんですよ。
本当にびっくりするのですが、こんなことが書いてあるんです。
「ホームページで自著電子蔵書を形成する」
つまり自分で作ったコンテンツをホームページに載せて、
それで生活していくという考え方を当時すでに持っていたのです。
皆さんにも自己分析と自分史は是非試してみてほしいです。
正直、とても面倒くさいのですが、
得るものがとても大きいのでオススメです!
私がここでこのようなコンテンツを書くことができるのも、
当時その作業に没頭したからです。






